インタビュー花咲くいろは

花咲くいろはスペシャルインタビュー第13回

――『花咲くいろは』でみなさんのことを初めて知った方もいらっしゃると思いますので、まずはnano.RIPEというバンドのプロフィールを教えてください。

きみコ:
ヴォーカル/ギターのきみコです。nano.RIPEは2004年に結成したバンドで、私とギターのササキジュンがオリジナルメンバー。実はジュンと私は高校の同級生なんです。その後、友達を通じてベースのアベノブユキとドラムのshinnが加入して、今の形になりました。

ジュン:
もともと僕たちはライブハウスを中心に、年間100本以上のライブを行いながらインディーズで活動してきました。紆余曲折あって、2010年の9月22日に『花咲くいろは』のイメージソングでもある『パトリシア』でランティスからメジャー・デビューしたんです。メジャーになった今もライブ中心に活動するというのは変わらないですね。

――皆さんの好きなミュージシャンやよく聴く音楽は?

きみコ:
私は昔からスピッツ一筋。歌詞や曲すべてが好きなんですが、何よりも声が好きなんです。最初に聴いたときに何て透明感のある素敵な声なんだろうって一瞬で惹かれました。

ジュン:
僕は洋楽より邦楽のほうが好きで、インストもよく聴きます。ギターのリフとか、曲作りの参考のために音楽を聴くことが多いですね。

ノブユキ:
メジャーなところで言えばカーペンターズが一番好きですね。アーティストで言うと、ジャズ・フュージョンベーシストのリチャード・ボナ。彼はベーシストでありボーカリストであり、ギターも弾くしパーカッションも叩くすごい人で目標でもある。年に1回ぐらいブルーノート東京に出演するため来日するんですけれども、そのときはできるだけ見に行くようにしています。

shinn:
僕は洋楽、それもパンクやメロコアといった激しく重い感じの音楽が好きです。さすがにドラムセットで回ったり(*1)はしないですけれども(笑)。音楽はハードなものが好きですね。

――今回イメージソング、挿入歌のほかにも、オープニング主題歌(『ハナノイロ』)を担当されていますが、どういった経緯で携わることになったのでしょうか。

shinn:
ピーエーワークスさんが『花咲くいろは』のイメージに合うバンドを探していらした頃、僕たちもいろいろと模索している時期でした。ピーエーワークスさんからランティスにお話があったときに、スタッフが「nano.RIPEはイメージにピッタリじゃないですか?」と推してくれたんです。

きみコ:
それでnano.RIPEのメジャー・デビュー曲『パトリシア』を、『花咲くいろは』のイメージソングとして使いたいというオファーをいただいたんです。まさに運命的な出会いだなって勝手に思っているんですよ(笑)

――まずPV第1弾で『パトリシア』を使わせていただきましたが、本当に『花咲くいろは』のイメージにぴったりでした。

ジュン:
PV第1弾を初めて見たとき鳥肌が立ちました。『パトリシア』はライブでもよく歌っていた曲なのですが、音楽に合わせて画を作っていただいているので、このPVのために作った曲のような感じがして。特にサビに入る部分には感動しました。

きみコ:
nano.RIPEはインディーズで長くやってきたのですが、今までしんどいことも沢山ありました。『パトリシア』という曲は、辛いけれどその先にきっと新しいもの、素敵なこと、幸せなことが待ち受けているんじゃないかと思って書いた曲なんです。もしかしたらイメージソングに選んでもらえたのは、そういう部分が伝わって『花咲くいろは』とリンクしたのかなって。これから『パトリシア』はnano.RIPEの曲だけではなく、『花咲くいろは』のイメージソングとしても歌えることがとても幸せです。

ノブユキ:
あと『夢路』を使ったPV第4弾も素晴らしかったです。初めて『花咲くいろは』のアニメーションが使われた映像でしたけれども、丁寧に作られているのが画面から伝わってきますよね。

きみコ:
私もそれは思いました。なんて綺麗なんだろうって。

――nano.RIPEの楽曲はみなさんで作られているのですか?

きみコ:
歌詞は私が担当するのですが、メロディーは私が作るときとジュンが担当する2パターンあります。私がメロディーを作るときは、弾き語りのような感じで歌詞とメロディーをあわせて作り、それをみんなに聞かせつつイメージやテンポを伝える感じですね。

ジュン:
僕の場合はもう少し形がしっかりしたというか、自分の中で完成に近い形にしてから、どうだろうって聞いてもらいます。そのあと細かい部分やアレンジをメンバー全員で考えて完成させていくんです。メンバー全員でアレコレ考えるのは、きみコの場合も同じですね。

――今までお互いの意見がまとまらないことなどはありましたか?

shinn:
もちろん!  喧嘩っぽくはならないですけれど、意見がガチでぶつかることはありました(笑)

ノブユキ:
「俺はこれがいい」「いや俺はこっちだ!」って、全員が納得するまで話し合う感じだよね。でも最近はあまり意見がぶつかることは少なくなってきたと思います。